ここで注意してほしいのは、チャレンジ目標は程よく背伸びした目標であって、難しければ、難しい程よいというものではない、ということだ。本書でも、再三、ギリギリの背伸びという表現を使っている。では、何をもって、ギリギリの背伸びと判断するのだろうか。それは「目標達成の予感」であり、達成の予感は「目標達成手段」がつれてくる。目標設定時点で、達成手段が60〜70%程度見えている状態を創り出すことが大切だ。手段が見えているから、「何とかなりそうだ!」という納得感も高まって、達成意欲も強くなる。それが目標達成の予感である。もちろん、チャレンジ目標であるから、最初から100%の手段が見えていることなど、絶対に有り得ない。しかし、ある程度見えていなければ、絶望感が襲ってきて、目標に対するコミットメントは得られない。そのギリギリのところで、職場目標も、個人目標も設定する。それが、程よく背伸びした目標という意味である。
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