最後はお祭りで締めくくる
チャレンジ目標のPlan→Do→SeeというMBOSの実務は「けじめの儀式」で締めくくる。それを筆者は「お祭り」と呼んでいる。お祭りは2つ必要であり、その1つは「能力開発プランの発表会」である。各人が立案した能力開発プランの内容をみんなに語ってみる。それは来期に向けた自分の決意であり、その決意を一緒に働く人たちに宣言すると同時に、自分にも言い聞かす行為である。これを個人面接でやるのも選択の1つだが、やはりお祭り的に、みんなでワイワイと拍手を交えてけじめの儀式を執り行う。それが、オープン展開のMBOSにふさわしいのではなかろうか。もう1つのお祭りは、「打ち上げ会」である。ただ、食べて飲むだけでなく、みんなで楽しむアトラクションを必ず用意することが肝要だ。ボウリング大会が組み込まれた、ある会社の打ち上げ会に招待されたことがある。筆者も社員のほとんども、何十年ぶりかでボールを握り、滑ったり転んだり、悪戦苦闘の連続だった。でも、終わったときには「すっごく、楽しかったねぇ!」とみんなの笑顔で会場が満たされた。幹事を務めた社員の満足げな表情が、今でもまぶたに残っている。
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