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手書きのメッセージ⑦仕事のできる人、できない人ともに大切

この記事でわかること

ある社長様から質問を受けました。

今期は業績がよいので決算賞与を出そうと思って経営コンサルタントに相談したら、「やめたほうがよいですよ。決算賞与を出すと社員は喜ぶのがその時だけで、来期出さないと不満に思います」とアドバイスを受けたそうです。

私は社長に聞きました。

「社長、不満に思うのは何%くらいの人でしょうか」。

社長は「せいぜい10%くらいでしょう」。

私は「そうですよね。90%の人はわかってくれて決算賞与が来期出なくても納得してくれますよね。特に仕事のできる上位20%の人が感謝してくれれば来期もよい業績になりますね」と言いました。

不平不満を言うのは仕事のできない下位10~20%の人で会社の業績にはあまり貢献していない人たちです。

一般的に感謝してくれていたり、満足したりしている人はあまり言葉に出しません。

不平不満のある少数の人が声を大にして、「みんな、そう思っています」と言います。何%の人がそう思っているのか、具体的に聞くと答えません。

会社には、仕事のできる人、普通の人、できない人がいます。

一般的に2:6:2の法則と言われています。

では、仕事のできない人は会社にとって不用の人かというと、そうではないと思います。NHKでハチの集団の実験をしていました。

100匹のハチの集団行動を観察すると80匹のハチは働き、20匹のハチは働かないそうです。

次に働く80匹のハチを一つの集団にすると、また同じように20%のハチは働かなく、働かなかった20匹のハチを一つの集団にするとその80%は働くようになったそうです。

人間の集団でも同じではないかと思っています。

会社では一人ひとりが優秀であるよりも、会社全体で優良会社であればよいわけです。一人ひとりは優秀でなくても全社一丸体制がとられていればよい業績になれます。

大企業、中小企業を問わず、2:6:2の法則により20%くらいは優秀な社員がいます。

この人たちは自分で考え行動し、結果も出します。会社としては、普通の人60%とできない人20%にいかに頑張ってもらうかです。

私は普通の人が頑張って働けるのは仕事のできない人20%がいるからだと思っています。自分が最下位では自分の居場所がなくなりますから辞めて行く人も出てくると思います。

でも自分より仕事のできない人が頑張っているのを見ると、安心して働けるのではないでしょうか。また仕事のできない人のなかでも1人でも自分より仕事のできない人がいると安心し、頑張って働けます。

仕事のできない人もコツコツと努力を続けていくと、普通の人になり、仕事のできるプロになります。

会社の業績は社長の戦略で決まります。

社長の戦略が正しくて、仕事のできる20%の人が中心になって実行してくれれば、残り80%の人も成果が出せ自信がつき、その集団では80%でも他の集団では上位20%に入る実力がつきます。

中小企業では、社員が会社で働いてくれていることに感謝している経営者がほとんどです。業績中心の大企業とは全然違います。

私は銀行、信託会社、建設会社等の社員がノルマ達成のため、心ならずウソをついて成績を達成しようとしている例を見ています。

中小企業では、業績中心より、会社の存続が大事です。雇用を守り、社員とその家族の生活の安定を経営者が一番大事だと考えているからです。中小企業でも毎年新卒者を1~2名採用することを勧めます。

自分より若く、仕事のできない人が入ってくると、面倒を見るから社員が辞めなくなります。

ノルマではなく、全社員が社長のためにとか、みんなのために成績を上げることを目指せば、社内は明るく、心地よく、楽しくなり、この会社で働けてよかったと思ってくれます。中小企業ではノルマより「よい社風」が大事だと思います。

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