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問題解決テーマの目標化を!

結果のまた結果である売上やコストダウンなどの数値目標を、実務に役立つ生きた目標に転換するには、「阻害要因の除去」、あるいは「促進要因の増強」といった、問題解決テーマの目標化が欠かせない。確かに上位計画は売上やコストダウン目標の達成を現場に求めている。だから、その必達数字を日銭目標として設定する。それそのものは間違っていないし、ぜひ、そうしてほしい。しかし、売上などの数値目標だけでは、目標達成の観点からも、働く人々のモチベーションの観点からも、十分とは言い難い。こうした数値目標は、問題解決目標と併せて設定するのが望ましい。たとえば、この職場には商品知識が未熟な営業マンが3人いる。知識がないから、顧客の質問にも即答できず、問い合わせの電話に出ても、「わかりません。知っている者につなぎます」とたらい回しを平気で繰り返す。お陰で、職場のチームワークも乱れてしまう。この状態は数値目標の阻害要因の1つであり、解決すべき問題である。そこでリーダーは、当事者の3人はもとより、メンバー全員を集めて、「3人の商品知識の習得」を職場の目標に設定したい旨を説明する。勉強会やロールプレイングの実施など、みんなで協力してほしいと要請する。そして「達成基準」と「納期」について話し合い、「3ヶ月後には、3人ともが商品知識を完璧に身につけた状態を実現する。身につけたかどうかの達成基準は、実技テストで合格点を獲得すること」という具合に職場目標を設定する。このような目標設定の仕方を「仕事プロセスの目標化」と呼び、これが生きた目標づくりの重要な押さえどころである。

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