ここまで、成果確認シートの記入に時間を割いてきた。次は記入したシートをもとに個人の成果確認ミーティングの実施である。これも、基本的にはオープン展開が望ましい。進め方は、まず、リーダー自身の成果確認シートの内容をみんなで検討する。リーダーが自ら手本となることで、ミーティングの望ましい雰囲気や規範をメンバーに伝えるためである。その際に、リーダーはできる限り、包み隠さず、自分の内面心理も含めて、仕事への取り組み結果をメンバーに説明する。そうすれば、メンバーからのアドバイスも得やすくなる。これはかなり勇気のいることで、最初は抵抗感があるかもしれない。その払拭にはヒューマンスキル・トレーニングなどが有効だが、いたずらに受講を焦ることはない。今、自分にできる精一杯の自己開示をすることだ。リーダーの真摯な姿勢は必ずメンバーに伝わって、それが今後のミーティングの規範となる。このようなリーダーの率先垂範は、成果確認ミーティングにおけるリーダーの役割の1つである。ミーティング終了後、リーダーはメンバーから得られたアドバイスなどを参考に、もう一度、自分の仕事の成果を整理して、職場の成果と併せて、上位者(課長の場合には部長)が主催する「上位者グループの成果確認ミーティング」に参加することになる。
目次
コメント