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個人とチームの両方の動機づけ

リーダーの振り返りに引き続き、メンバーの成果確認ミーティングを実施する。この場面におけるリーダーの役割は動機づけである。それも、「発表者」と「それを検討するチーム」との両方に対する動機づけが必要だ。たとえば、成果確認シートの「なぜ、その達成度になったのか?」の検討場面である。これはすでに職場目標の振り返りの項で説明したように、マイナス要因への対応策のみならず、プラス要因の抽出とその強化策もしっかり検討することが大切である。リーダーは、「うまくいったことを来期につなげるために、どんな工夫をしたらいいのだろうか?」と良い面の強化に関する質問を、発表者だけでなくメンバー全員に投げかける。あるいは、「彼の強みをもっと上手に使う方法はないのだろうか?」とみんなに質問する。このようなリーダーの質問は、発表者の動機づけだけでなく、チームの活性化も促すだろう。また、成果確認シートの「自己成長の手応え」の議論もみんなでワイワイとやるのが基本であり、その際にもリーダーは、「その成功事例は他の人も応用できそうなので、もう少し、詳しく話してくれないか」と発表者に発言を促す。それに呼応して、他のメンバーが「オレの目標達成にも役立ちそうなアイデアだ」と反応し、「今度は私の失敗体験を披露します」と女性社員が発言して、ミーティングの場が盛り上がる。このようなリーダーのミーティングの進め方が、発表者とチームの両方に対する動機づけである。

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