私は、相談にこられた人は原則として、絶対にお断りしません。ここまで追い詰めら れたらもうムリかな、と思うような相談でもとことん寄り添い、どこかに1点突破の道 がないかどうか、経営者とともに打開策を探っていきます。
でも、こういう人の相談は受けない、と決めているケースがあります。それは遅刻する人。
もちろん、それぞれ事情はあるでしょう。その場合は必ず、予定の時間までに連絡を 入れてください、とお願いしています。
それでも、約束の時間から遅れて連絡をしてくる人、もっとひどいのは、連絡なしに遅刻してくる人もいるのです。なかには、連絡なしに遅刻しても詫びの言葉もなく、平 然としている人さえいます。
こういう人の相談は、私は断固、お断りです。
これまで1000人以上の相談者に会ってきましたが、時間にルーズな経営者で成功 を収めた人はいません。時間は、人に与えられるもののうち、最も平等。公平なものです。
大企業の御曹司だ ろうと、たたき上げの経営者だろうと、1日は24 時間、1440分、8万6400秒。その時間をどう生かすか、どう使うかで人生は大きく変わります。
一刻一刻の時の刻みは命の鼓動なのです。時間を大事に使わない人は、命をおろそかにしているのと同じだ。
私はそう考えています。
まして遅刻は、自分の時間だけでなく、待たせてしまった相手の時間もムダにしてしまうことになり、二重の時間のムダになります。
しかも、過ぎてしまった時間は誰がどんな努力をしても、取り返しはつきません。遅刻しても平然としている人は、それが全然わかっていません。
それから、相手にかける迷惑や損失について謙虚に、真剣に考えていない。私はそう思うのです。こういう人を信頼することはできません。
実際、これまでの経験を振り返っても、遅刻しても平気な人はまず、復活できません し、そこから這い上がり、さらに成功へと進むこともできません。
それから何のアクシデントもないのに「携帯電話で連絡したから、遅刻ではない」と 考えている人も少なくないことも驚くばかりです。
「連絡するのは当たり前。遅刻は遅刻である」ことをあらためて、しっかり胸に刻んでください。
▼遅刻は相手の時間をも奪う最悪の行為。遅刻ぐせはいますぐ直す。
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