MENU

会社をつぶさずに、安定した経営ができる社長は キャッシュフローを健全に保っている。

目次

会社をつぶさずに、安定した経営ができる社長は キャッシュフローを健全に保っている。

経営とはお金のやりくりだといいましたが、もっと正確にいえば、キャッシュフローを健全に保っていくこと。

キャッシュフローが健全でないと、帳簿上は利益があること になっていても、実際は現金不足で支払いができず、経営が行き詰まることがよく起こ るのです。

キャッシユフローとは具体的にいえば現金の流れのこと。

企業活動では、ビジネス取引をして売上をあげても、売上を実際に手にするまでに、時間差があるのが普通です。

どんなに大きな売上をあげても回収がうまくいかず、キャッシュフローが正常に保たれていない場合は、帳簿上儲けは出ているのにお金が回らなくなり、黒字倒産に追い込ま れてしまうのです。

自社のキャッシュフローがどうなっているかを示すのが「キャツシュフロー計算書」 です。

具体的には、「営業キャッシュフロー計算書」「投資キャッシュフロー計算書」「財 務キャッシュフロー計算書」の3種を作成するのが一般的です。

「営業キャッシュフロー計算書」は商品の販売やサービスの提供など、日々のビジネス 活動から得たキャッシュを示すもので、その会社の本業が実際に稼いだお金を知るため のもの。

「投資キャッシュフロー計算書」は固定資産の取得や売却など、事業を維持するために 必要な資金を表すもの。

「財務キャッシュフロー計算書」はビジネス活動を続けていくための資金が不足したときにどのように資金調達を行い、また、返済したかが示されています。

「キャッシュフロー計算書」を見ていると、売掛金とは正体不明、ゴーストといいたい ような数字であることに気づきます。

懸命に営業努力をし、売上を獲得したのに、実際はお金になっていない。売上数字が いくらあっても、回収できていない売掛金はなんの役にも立ちません。売掛金は放っておかないで、断固、取り立てなければいけないのです。

売掛金が回収できないといって相談に見える経営者のなかには、1年以上も放置している例もあって、これにはあきれるほかはありません。

本気で回収しようとするなら、 支払い期限が過ぎたらすぐ、間髪を入れずにたたみかけないとダメです。

1年以上も支払わないなんていう相手はそうとうにしたたかです。

作為的に支払わな い、つまり、できるだけ支払いを延ばそうとしており、不払いの場合のこちらの出方を じつとうかがっている可能性は十分あります。

「初動がすべてを決める!」

神戸。三宮一帯でかなりのシェアを占める貸しビル業や飲食業を営んでいたころ、家 賃の滞納は日常茶飯事。

ビジネス展開を図るというより、不払いの家賃回収や飲食業の 売掛金の回収のほうが仕事の多くを占めていたといってもいいくらいでした。

このとき、得た実感が初動の重要性です。

相手はじっとこちらの動きを見ているのです。

初動でナメられたら回収できるものもできなくなると考えて、断固、強硬な態度を貫く覚悟で取り立てなければなりません。

次に大事なのは「しつこさ」です。毎日でも取り立てに行くこと。

私はとにかく毎日 顔を出し、1万円でもいいから取り立てたものです。債務の確定ができたら、相手の取引銀行支店を調べて、片っ端から差し押さえをする ことも欠かせません。

ここで回収できなかったら、会社がつぶれる! その気持ちを前面に押し出し、何と してでも回収し、キャッシュフローを改善することに全エネルギーを注ぐ。

これが経営者の仕事なのだと割り切って、何よりも真剣に、不退転の決意で売掛金の 回収に全力を注いでください。

▼売掛金を放っておく経営者なら、会社はつぶれて当然。

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!

この記事を書いた人

コメント

コメントする

CAPTCHA


目次