仕事プロセスの目標化上記のような仕事のプロセスの目標化は、職場目標に限らず、個人目標を作る際にも、必要に応じて活用する。世の中には、仕事のプロセスでいくら努力をしても、成果が上がらなければ意味がないという考え方が存在するが、本当にそうだろうか。いささか、短絡的な発想のように思われる。真実は「プロセスなくして成果なし」であり、成果を得るためにはプロセスにおける努力、すなわち試行錯誤がきわめて大切なのである。その試行錯誤の仮説を目標として設定することが、場合によっては必要だ。未熟な営業マンが売上目標のみを目標に設定すると、それが難しいものであればあるほど「大変だなぁ」という気持ちが先行する。なかなか、「よし、やるぞ!」という意欲につながらない。そんなときは、売上目標を達成するために何を成すべきかと自問して、目標達成手段を具体的、かつ体系的に考え出す。その「手段の実行」を目標に、日々の活動を組み立てる。一見、遠回りのように思えるが、実際にやってみると効果の高い方法である。一般的に、成績不振の営業マンには、この考え方が欠落しているのではなかろうか。
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