ギリギリ背伸びした目標の達成に向け、深く考えて知恵を出し、相当の苦しさや辛さはあるが、歯を食いしばって実践する。そのような仕事をしてほしいと会社は本気で求めているし、従業員も頭ではそうしなければと思っている。それは責任感の発露であり、昨今の競争環境を考慮に入れれば、好ましい状態には違いない。しかし、責任感だけに支えられた仕事では、仕事は苦役となり、とてもじゃないが普通の人間は潰れてしまう。苦しさを薄めるような何かが、「仕事そのもの」の中に必要である。その1つが、仕事の面白さの実感という内発的動機づけである。「仕事は重く苦しいが、同時に面白さも味わえる」。そういう状態を創り出すことが大切であり、それがなければ、たとえ責任感が旺盛でも、あるいは高額報酬をもらっても、はたまた承認欲求が充足されようとも、働く人々のハッピー感は半減してしまう。では、仕事の面白さとは、具体的に何なのであろうか。
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