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事業をすべて数字で考える:「数字読解力」と「業績」の連動

経営の成功には、多くの要素が絡み合っていますが、その中でも「数字を読む力」は欠かせないスキルです。業績の良い企業や安定した経営を続ける企業には共通して、経営者が数字に強いという特徴があります。

経営者が自ら数字を正確に把握し、分析し、意思決定に活かすことが、業績向上への近道です。本記事では、効果的な経営計画を作成するための3つのステップをご紹介します。

このステップを通じて、現状を的確に把握し、明確な目標を設定し、着実な経営改善を実現する方法を解説します。

目次

儲かる経営計画を作るための3ステップ

どのような時代でも、業績の良い会社や安定した経営を維持している会社には共通点があります。それは「経営者が数字に強い」ということです。経営者自身が会計や分析を深く理解し、数字を基に的確な判断ができることが重要です。

特に、会社の「経営管理能力」と「業績」は密接に関連しています。経営管理能力を強化するためには、経営者自身が自らの手で「経営計画」を作ることが最短の道となります。

なぜなら、そのプロセスを通じて経理の基本を学び、自社のあらゆる情報を数字で把握する習慣が身につくからです。

特に、経営者の「数字を読む力」と会社の「業績向上」は切っても切れない関係にあります。この力を高めるには、経営計画を自ら策定することが近道です。このプロセスを通じて、経営者は自社の状況を数字で理解し、課題を発見しやすくなるのです。

優れた経営者は、多くの場合、数字を深く読み解く力を備えています。時には会計の専門家以上の洞察力を持つこともあり、そのスキルが経営の成功を支える重要な要素となります。そして、この「数字を扱う力」を育むのに役立つのが、経営計画の策定です。

経営計画は、会社のミッションやビジョンを具体化し、戦略・戦術、売上目標、利益目標、資金計画などの具体的な数字と結びつけた「経営の羅針盤」のような存在です。

経営計画を作る3つのステップ

経営計画を作成するには、以下の3つのステップが必要です。

経営計画を作る3つのステップ

(1)現状分析をする

(2)利益計画を作る

(3)販売計画を作る

の3つのステップで成り立っています。現状分析の仕方から説明しましょう。

自社の現状分析を把握する

多くの経営者は「現状分析をしてください」と言われても、具体的に何をすればよいかわからない場合が多いものです。そこで、現状分析の際に見るべき8つのポイントを挙げます。

私は、現状分析の際に見るべきポイントは以下の8つとお伝えしています。

  • 過去3期の損益計算書を社長がひと目でわかるように作る
  • 年間の売上高・粗利益・固定費をグラフにして傾向を読む
  • お客様をABC分析して、重点主義を採用する
  • 事業形態を知る
  • 事業発展の哲理を知る
  • 過去のバランスシートから財務分析をする
  • 過去の資産運用実績表を作り、資金の流れをつかむ
  • 内部体制(設備・要員・システム)を洗い出す

最初のステップで最大の関門となるのは「過去3期の損益計算書を見直し、経営者が一目で理解できる形に変えること」です。

損益計算書の「見える化」

例えば、損益計算書の中で売上総利益の「金額」と「率」を正確に把握することは極めて重要です。しかし、売上原価には固定費(売上ゼロでも発生する費用)と変動費が含まれているため、これをそのまま読み解くのは難しい場合があります。

そこで、損益計算書を次のように整理します:

  • 売上総利益(売上-売上原価)の金額と率を計算
  • 固定費と変動費を分けて表示
    これにより、自社の本当の収益構造を明確に把握できるようになります。

直接原価計算で計算しなければ、良い経営をすることはできません。

次のステップ

次は、利益計画の立て方と販売計画の策定について具体的な方法を解説していきます。このプロセスを通じて、自社の課題を明確にし、より現実的な経営目標を設定することが可能になります。

まとめ

経営計画を作成するプロセスは、単なる計画づくりにとどまりません。それは、経営者自身が会社の数字を正しく理解し、課題を発見し、明確な解決策を導き出すスキルを高める機会でもあります。

現状分析、利益計画、販売計画という3つのステップを順を追って実行することで、自社の現状と目指すべき姿を明確にし、経営の羅針盤を手に入れることができます。

数字を味方につけ、計画的に行動することで、会社の業績向上と持続的な成長が実現可能です。経営者としての数字力を高めるために、まずはこの3つのステップを実践してみましょう。

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