このように、内発的動機づけは、自らが積極的に取りに行かない限り、入手できないヤル気であり、動機づけの主導権は当事者が握っている。リーダーにできることは支援である。リーダーは、目標設定ミーティングなどの場を設けたり、目標達成手段をメンバーと一緒になって考える。あるいは、同行営業やロールプレイングなど部下の育成にも時間を割くことが必要だ。しかし、リーダーが必死になって支援をしても、それに比例するように、メンバーの内発的動機づけが喚起されるとは限らない。場合によっては、何の反応もないこともあるだろう。それを承知で、「いつか、必ず反応する」と自分に言い聞かせ、細くとも、息長く、支援するのがポイントである。とくに、Doの場面では、メンバーが仕事の面白さを実感できるように支援する。また、責任感と納得感は、そのかなりの部分がチャレンジ目標づくりの段階で醸成されるものではあるが、Doの場面でも引き続きの支援が必要である。
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