リーダーの個人目標とその他の業務リーダーは職場目標全体に責任を負う立場にあり、その意味では職場目標はリーダーの目標そのものである。しかしリーダーにも職場の一員としての個人目標が必要だ。リーダーの個人目標の中心は、関連部門との折衝や対外的な交渉事など、職場目標の達成に直接的に絡む重要業務の目標化である。また、メンバーの個人目標の達成支援も、必要に応じてリーダーの個人目標として設定する。たとえば、あるメンバーが「有力顧客の内部情報の収集」という達成手段を掲げたが、メンバーの力だけでは不足があると感じたときは、リーダーは「客先トップとの人脈を使って、顧客企業の中長期経営課題の詳細を把握する」という具合に目標を設定し、個人のチャレンジ目標シートの「チャレンジ目標」の欄に記入する。このような着眼点でリーダーは個人目標を設定するが、それ以外にもリーダーの役割は、「リーダーミッション」との関連でいくつか存在するだろう。たとえば、今期は昇格がかかっているA君への支援が欠かせない、昇格審査レポートの提出前の3ヶ月間は、2週間に1回のペースで、A君と一緒にレポート内容を検討する。そういう類いの業務もリーダーは担っているのである。さらには、上位者の分身としての補佐業務や職場のチームワークの強化に向けたコミュニケーションなども、目標には設定しないが、リーダーのやるべき仕事である。そうした業務は、「上記目標以外にやるべきこと」に記入する。
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