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チャレンジ目標は働きがいを促進する

チャレンジ目標の必要性のもう1つは、「能力開発」である。ギリギリ背伸びした目標の達成プロセスは一種の修羅場であり、そうした修羅場体験が、職場や個人の問題創造能力や問題解決能力の開発を促進するのである。自分の実力が飛躍的にアップしたと感じられるのは、多くの場合、「一見、無理だよねぇ〜」というテーマや未経験の領域にチャレンジし、成し遂げたときではなかろうか。筆者のような教育コンサルタントの仕事でも、同じレベルの研修を十年一日のごとく繰り返していたのでは、ある種の習熟効果は得られても、さなぎが蝶々に脱皮するような自己成長は難しい。実力アップのためには、自分の能力を超える仕事を引き受けて、七転八倒の苦しみを味わいながら、しかしその状況も楽しみながら、次第に自分なりのコンセプトやノウハウを固めていく、そういうプロセスが絶対に必要だ。それがあるからこそ、自分の潜在的可能性が実感でき、クライアントのハッピーにも貢献できる。反対にやさしい目標では、習熟能力は高まっても、顧客満足の創造や執念と呼ばれるような実践的なビジネス能力は育たない。能力開発が停滞すれば、仕事の面白さの実感や自分の持つ潜在的可能性の予感などの「働きがいの醸成」はままならず、仕事への取り組み意欲も高まらないのである。

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