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それでも成果主義は必要だ

それでも成果主義は必要だここまで、MBOSの人事評価への転用の問題点と対処方法について述べてきた。しかし、それは成果主義そのものの否定では断じてない。MBOSを安易に人事評価にすり替えて、「〇〇という目標を達成すれば1000万円の給料を保証する」というような、学者たちの研究でも否定的な見解が示されている方法で、働く人々のヤル気を高めようとする勘違いを否定しているのである(たとえば、『日本の不平等―格差社会の幻想と未来』/大竹文雄/日本経済新聞社/2005年)。あるいは、MBOSの目標達成度をそのまま機械的に貢献度の序列づけにつなげようとする強引さ。さらには、結果的にもたらされるMBOSに対する誤解と嫌悪感。それらが問題なのだ。ドラッカーも指摘しているように、組織の焦点は成果に合わさなければならない(『マネジメント[中]課題、責任、実践』/ダイヤモンド社/2008年)。だから、経営成果を真剣に追い求めようとする成果主義は積極的に肯定する。人事評価制度も、仕事の成果の盛り込みが必須要件と考える。当然、MBOSの目標も、成果を意識した目標になっていなければ意味がない。ただし、条件がある。

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