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▼(12)実行して成果が上がる中期経営計画の作り方

この記事でわかること
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▼(12)実行して成果が上がる中期経営計画の作り方

私は、事業会社にいた頃から中期経営計画の策定に携わってきました。

そして経営コンサルタントになってからも、さまざまな会社で中期経営計画策定のお手伝いをしてきました。

その後が気になって策定のお手伝いをした会社に伺ってみることがありますが、中には社内でPDCAがよく行われ業績が上がった会社もあれば、中には中期経営計画書が机の引き出しにしまわれたまま活用されてない会社もありました。

総じて見てみると、中期経営計画をきちんと実行した会社はその後業績が上がり、一方で実行できなかった会社は業績が低迷しているという傾向が強かったように感じました。

このことから、「どうしたら実行できる中期経営計画が作れるか」という問題意識を持つようになりました。

そしてたどり着いたのが、図表0-13のような6つのステップです。

①まず、かつての中期経営計画といえば経営目標と計数計画のみの会社が多かったので、「どのようにしてそれを達成するか」ということを表現する活動計画の必要性を訴えました。

②次に、活動計画を作っても、各部門でバラバラの内容では整合性がとれません。

そこで、その元となる戦略をはっきりさせる必要があります。このため戦略に基づいた策定を唱えました。

③ところが、戦略や活動計画を作っても、それに対する実現・実行意欲がないと実行に移さないので、目的(Why)や目指す姿(Vision)を明確化すべきだと感じました。

④このため事業目的としての理念を明確化し、経営ビジョンを具体化するようにしました。

⑤その結果、事後訪問した会社の方から、「活動計画どおり進めたいのですが、具体的に何をやったらいいかがわからない」という指摘がありました。

そこで、実行計画までブレークダウンすることを提案し、指導しました。

⑥とはいえ、それでもまだ何かと言い訳を言ってサボる人がいるので、最後は危機意識を持たせたり、現場目標を明確化したり、PDCAでフォローしたりしました。

そうすることで、ようやく実施でき、成果の上がる計画とすることができたのです。

こうしたことから、中期経営計画は、策定して発表するだけではなく、実行できるものにすること、そのためには実行できるような計画にまで具体化すること、さらには、サボらせないように、実行状況を進捗管理することが重要だということがわかりました。

このように、「作っておしまい」の中期経営計画ではなく、実行して成果が上がる中期経営計画作りを心がけていただきたいと思います。

またそのために、どう考えどのようなことに取り組んでいったらいいかをマンガのストーリーと本文解説でご紹介していきますので、参考にしていただきたいと思います。

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