この記事でわかること
目次
▼(3)競合環境分析
競合環境分析については、主要な競合他社についてその現状と動向、そして今後考えられる動きについて分析します。
競合他社の製品・サービスも、市場に出ているB2Cビジネスにおいては分析しやすいですが、製品・サービスとして市場には出てきにくいB2Bビジネスでは注意深く情報収集する必要があります。
このように表に出てきにくい情報については、可能な範囲でお客様などから情報を得るなど、工夫する必要があります。
競合ないしベンチマーク先情報は、図表1-3のように自社と競合とを同じ項目について比較を試みます。複数の事業がある場合には、事業ごとに複数のシートを作成して比較します。
これらの情報をすべて把握している部署や人はなかなかいませんから、いろいろな部署や人からの情報を集めて、一つにまとめてみるとよいでしょう。
断片的にしかわからなかった情報をつなぎ合わせることで、全体像が浮かび上がってくることがあります。競合との比較表では、それぞれの会社の重要成功要因を抽出することが重要です。
自社・自事業の重要成功要因のみならず、他社事業の重要成功要因もつかめると、他社の今後の打ち手を推測し、対策を立てやすくなります。
図表1-4は外部事業環境分析シートの例です。
この例では、本来自社経営資源分析に入る自社の事業分析を、戦略立案のための3C分析の視点(競合:Competitor、顧客:Customer、自社:Companyの3つのC)に基づいて分析している例です。
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