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▼(2)自社のビジネスモデルを見直す

この記事でわかること

ローテク分野だけでなく、ハイテク分野においても韓国や台湾、中国メーカーが躍進し、日本を含む先進国のメーカーが苦しめられたり、流通業においては、アマゾンなどネット通販の台頭により、既存の大手流通業が脅かされたりしています。

そうした中でただ「ものづくり」にこだわり続けるのではなく、独自のビジネスモデルを構築して生き残ったり、躍進したりしている企業が見受けられます。

こうしたことから、既存の企業・事業においても、自社のビジネスモデルを組み替えることにより、競争力を回復したり、収益性を維持できることがわかっています。

例えば建設機械業界では、コマツがKOMTRAXというシステムを使って「ものづくりビジネス」にサービスという「ことづくりビジネス」を加えて、競争力を維持しています。

具体的には、販売する建設機械にGPSや稼働情報を収集するアンテナをつけ、それぞれの状況をKOMTRAXで収集し、自社と顧客の双方で見られるようにしているのです。

このため、稼働率が高い現場へは営業マンが増販活動に出向いたり、故障しそうだったらあらかじめ消耗部品をメンテマンが交換に行ったりすることで、顧客の利便性を高め、顧客の支持を得ることに成功しています。

こうした取り組みを「ものづくり」+「ことづくり」(サービス)と呼んでいます。

このビジネスモデルは他の業界でも参考にすることができます。

実際に、工作機械業界ではこの取り組みを参考に、顧客先での自社の機械の維持・メンテナンスに役立てています。

このように、図表0-16にあるような他業種を含めた先進事例を参考にして、自社の新しいビジネスモデルの構築を検討するとよいでしょう。

参考までに、図表0-17にこれまで成功してきたビジネスモデルの事例を日本企業を中心に紹介しておきます(コマツの事例は、#10に相当します)。

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