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▼(1)KPIと連動した活動計画を立てる

活動・計数計画の具体化パートでは、戦略策定パートで策定した戦略の戦術化と、それを計画に落とし込んだ活動計画、中計の3大要素の一つである計数計画立案へと進んでいきます。

目次

▼(1)KPIと連動した活動計画を立てる

戦略策定パートでいったん戦略立案を行いましたが、それがビジョン設定パートの経営目標達成につながるかを確認するために、KPIツリーを作成します。

KPIとは、「KeyPerformanceIndicator」(重要業績評価指標)のことをいいます。

KPIをさらにKGI(KeyGoalIndicator:重要目標指標)とKPI(KeyProcessIndicator:重要プロセス指標)に分ける方法もあります。

KPIツリーの事例(流通業の事例)は図表4-1のとおりですが、売上高や利益目標を一番左に置き、まずは損益計算書の財務諸表構成に従って経営目標のブレークダウンを行います。

図表4-1の事例では、売上高営業利益率目標を売上高と粗利益率に分け、さらにそれを売上高の内訳や、原価率・販売管理費率等に落としていきます。

財務的なブレークダウンが終わったら、その財務値目標を達成するための戦略と戦略目標にブレークダウンしていきます。

ROEやROAを経営目標とする場合には、それらの指標が一番左に配置されます。

通常、財務目標のブレークダウンパートはKGIとし、戦略やその打ち手のブレークダウンパートは、「プロセスのKPI」と呼ぶ場合が多くあります。

このKPIツリーを作ることによって、戦略策定パートで打ち出した諸戦略が必要十分であるかの検討ができます。

よく見受けられるのは、KGI(左)からKPI(右)へのブレークダウンはできているのに、右から左にさかのぼろうとすると不足が生じるということです。

左から右へは「必要条件」と呼び、右から左へは「十分条件」と呼んでいますが、必要条件が備わっていても十分条件が備わっていないケースがよくあるのです。

経営目標を達成するには、必要十分条件を揃えなければなりません。

このため、KPIツリーを作成して、立てた戦略が必要十分条件を満たしているかを確認し、不足していれば追加を検討することになります。

◆分野別KPI指標の例図表4-2に示したのは、メーカーの機能分野別の指標例です。

これがすべてではありませんが、一般的によく使われている指標ですので、KPIを検討するときの参考にしてください。

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