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▼(1)発表と部門へのブレークダウン(目標と方策)と責任体制

この記事でわかること

中期経営計画は会社の重要な計画であるため、「経営者層での共有管理者層での理解と共有一般社員層での理解と共有」という3階層に分けて捉えていく必要があります(図表5-1)。

経営者層での共有は比較的容易ですが、管理者層・一般社員層への共有・浸透については、伝わりやすい工夫と仕組みが必要です。

①社内向け発表の目次

「中期経営計画の基礎」01(4)(図表0-6)で紹介した10大目次は、主に社外向け発表を前提とした目次例ですので、社内向けに発表する際には、少しアレンジして図表5-2のような目次構成で活動計画等も具体的に紹介するとよいでしょう。

②発表方法

中期経営計画の発表方法は、図表5-3に示すように、対象者によって発表の場と発表内容を分ける必要があります。

部長クラスや課長クラスに対しては、幹部会や部課長会などの場を通じて、全社のビジョンと戦略だけでなく、担当する事業部や部課の取り組むべき目標や課題も示す必要があります。熱心な会社では、一般社員に対しても「第〇回中期経営計画書」のようなタイトルで冊子化して配布・説明するような会社もあります。著者のこれまでの調査によれば、中期経営計画を策定し、社内発表している企業においても、思いのほか社内に計画が浸透していないようです。実行してもらうことを考えたら、作った後の社内浸透にも力を入れるべきだと考えます。

③課題・方策のブレークダウン

中期経営計画が、活動計画・計数計画・KPIという形でまとめ上がったら、その取り組み課題や方策を、部門や部・課にブレークダウンしていく必要があります(図表5-4)。

中期経営計画で取り組むべき課題を一般的に「テーマ」と呼んでいますが、テーマ別の責任部署や責任者を設定したり、年度の目標に落とし込んだり、課長クラスや一般社員層をテーマ別のプロジェクトメンバーにアサイン(指名)したりします。

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