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採用に成功したいなら〝採用しない〟こと

この本で、あなたは採用の改善方法や、ノウハウを学ぶわけですが、採用力をアップする知識やノウハウを身につけても、第一章で学んだ「会社が人を採用する本当の目的はさらに利益を出すことである」ということを忘れないでいただきたいのです。

必ずこの目的を念頭に置いて、採用活動をしてください。会社が採用活動に失敗する主な理由として、「急いで人を採用したい」と思うことで生じる判断ミスがもっとも多いのです。

ですから、いつも「いい人がいたら採用しよう。それ以外は不合格にしよう」と考えをシフトすることこそが採用に成功する道となります。

焦っては絶対にいけません。正しい求人募集をしていれば、いい巡りあわせは必ずあります。

採用しようと思えば思うほど、妥協が生まれ、結果、採用で失敗しやすいのです応募者から見ると、敵とも取れるような発言をしていますが、会社はボランティアではありません。目的達成のためには根本的な考えを変える必要があるのです。

たとえば、採用活動に時間がかかり、足りない人手を補充するために採用を急ぐより、その間は派遣社員などの活用をおオススメします。

さらに派遣社員の中には、いまの社員より優秀な人材がいたりします。そうなったときは、その派遣社員を正社員として採用するとよいでしょう。

(本人が嫌がるかもしれませんが……)嫌がられた場合は、会社に何か問題があると思って、内部を見直したほうが賢明です。

【■POINT■「急いで採用しよう」という焦りが採用を失敗させる最大の理由。】

目次

COLUMN③採用の準備に時間をかけることが採用成功の秘訣

「採用は準備がすべて」これほど重要なことを、なぜいままであなたに誰も言わなかったのでしょうか?

「採用基準の作り方」これほど重要なことを、なぜいままであなたに誰も教えなかったのでしょうか?

「今度新しく人を採用したいと思う」このような内容を求人広告会社でも友人の社長でもいいので相談してみてください。

ほとんどの人たちは先ほどの二つをあげることはないと思います。これが日本の中小企業の採用を取り巻く現実です。

私はいつもこう言います。

「採用に成功したいのなら、準備が大事です。そこに時間をかけてください。求人募集は最後に考えることです」と。

こう聞くと、「面倒くさい」と思うのもわかります。

「選考のことを考えても、応募者が来ないとどうしようもないから、やっぱりまずは集めるほうに力を入れたい」とおっしゃる経営者もいます。

でも、厳しいことを言うようですが、これまでそうしてきた結果、採用に失敗して私のところに相談をしにきているんです。

もし、自社の採用を見直したいのなら、まずは、「採用の準備」に時間をかけて「明確な採用基準」を作ってください。

その際は、一人で考えずにこの本の内容を共有して取り組んでみましょう。あなたが周りに教えてもいいし、会社で何冊か買って読んでもらってもいいと思います。

常識とは多数決です。ですから、新しい考え方は非常識なのです。

しかし、この非常識な考え方に真実があるときがあるんですよね。

採用=求人という常識により、誰が一体得をするのでしょうか?応募者?会社?違いますよね。誤った常識をぜひ変えて、ほかの採用に困らなくなった会社のように躍進していきましょう。

第三章のまとめ

①採用活動の構築で大事な点は、社外広告の見直しではなく、社内改善。求人広告などは採用活動全体の中のほんの一部でしかない。

②企業理念を作り浸透させることで、採用は成功しやすくなり、自分たちで考えて行動する社員を育てることができる。

③欲しい人材を考えるだけではなく、欲しくない人材を考えることで、本当の意味での求める人材像が完成する。

④中途採用における失敗で多い理由、それが、専門知識があるから。人間力が重要なことを知り、正しい採用活動をしよう。

⑤「採用に成功したいなら採用しないこと」という究極の考え方が、自社で採用の失敗を減らす方法である。

⑥ここまで忠実に実行することで自社の「採用基準」が完成する。それは宝であるから採用に関わる人全員で共有しよう。

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