私は人材採用のコンサルティングが仕事のメインですが、集客に関してもアドバイスをすることがあります。なぜかというと、採用と集客には共通するものがあるからです。
いまでは、採用の相談と同じくらい集客の相談をするクライアントも増えてきています。弊社は年間百社ほどから採用や集客に関しての相談を受けますので、多くの経営者とお会いする機会があります。
私は分析が好きなせいか、経営者に対して細かくインタビューをおこない、会社を分析していくことで、不況を感じない会社の共通点というのを発見しました。
不況を感じていない会社には、二つの共通点があったのです。
- ①お客さまがやってくる、「集客に関する仕組み」を作っている。
- ②いい人材がやってくる「人に目を向けた仕組み」を作っている。
この両方を実現している会社の経営者は、不況の話などまったくしません。
「お客を集める」とか「売り上げをアップさせる」といった宣伝文句の本は、本屋に行けばいくらでもあります。でもそれらの本の中で話していることは、「集客の仕組み」ばかりです。
しかし、集客の仕組みを作っても、それを運営するのは人であり、つまり社員です。この社員に目を向けない集客論は、一時的にはもうかっても、人材は定着せず長期的な売り上げは出せないのです。
ホームページを見れば私はその会社が、採用が上手か下手か大体わかります。集客が上手なマーケティングコンサル会社でも、採用ページはヒドイものだったりするのです。集客の仕組みは素晴らしくても、三年から五年経過するとどうでしょうか。
会社は経営者や社員の人間力以上に大きくはなりません。その会社が人材の自転車操業をしていたら、会社の未来は決して明るくないでしょう。
【■POINT■強い会社を作るには、お客さまと人材を呼ぶ仕組みが大切である。】
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