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なぜ面接シートを使わない面接がリスキーなのか?

①記憶に頼った面接で、尋ね忘れが発生する。

面接では、必ず聞いておくべき質問というものが存在します。

また、会社ごと(職種ごと)に聞いておきたい質問は必ずあります。

面接シートを用いない場合、それらすべての質問を覚えておく必要があります。

もしあなたが面接の経験者なら、「聞き忘れた!」ということを経験したことがありませんか?その後、電話で質問するわけにもいきません。

尋ね忘れがあって採用すると、入社後にトラブルになることもあります(例転勤がありますが大丈夫ですか?などの質問)。

②勘と経験に頼った面接になる。

何度も言っていますが、「頭がよさそう」「元気」「まじめそう」などと、漠然とした評価をして合否を判定してはいけません。

せっかく作った採用基準を面接の場と連動させるためには面接シートに盛り込む必要があります。

③面接官ごとに質問内容のばらつきがある。

一次面接、二次面接、最終面接など、それぞれの選考ごとで質問内容にばらつきがないことが理想です。

たとえば、同じ一次面接を受けている応募者の中で、全員質問内容が違うということはあってはいけません。

面接官は一人ではなく、複数の目で見ることが重要です。

ところが、複数で面接官をおこなうと、面接官Aは毎回、ある質問をするのに、面接官Aがいないときは誰もその質問をしないということも起こります。

質問の内容を統一することで、判断がブレづらくなり面接の精度が上がります。

そのためには面接シートが必要です。

④全部の面接内容を覚えることはできない。

これは、人間には記憶の壁があるからです。一般的に人の頭の中は、一度に三個までは理解できる構造になっています。これが面接の場合、三人までは内容を覚えています。

四人以上になると、それぞれがどんな人だったか正確に記憶することが難しくなります。

さらに、日が経つと記憶が薄れてきますので、何人も面接をしていると一週間前、二週間前の面接内容を忘れていることがあります。

⑤面接経験がない人は面接できない。

面接官も緊張します。特に新人の場合は、応募者よりも緊張していることがあります。何も見ないでいきなり面接できるでしょうか?答えはNOです。

⑥面接のカイゼンができない。

PDCAサイクルの「C(Check:評価)」と「A(Act:改善)」ができないことです。成長しない会社は「C」から「A」の流れができていません。採用でも同様です。

採用した人を見て、面接で聞いておけばよかった質問が出てきたとき、「こういった項目を次回から質問しよう」と、その質問項目を新しく面接シートに盛り込むことで、面接のカイゼンができます。

ところが面接シートがないと、面接を改善することもできないのです。採用活動におけるCは、実際に採用した人の結果を確認することです。

応募者を採用後、「思ったよりもよい人物ではなかった」とします。つまり、採用に失敗した場合、そのときにやるべきことは、「なぜ採用に失敗したか」を振り返ること。

そのときに使うべき資料は……当然「面接シート」です。

入社後二か月後、ダメだと気がついたとき、三か月前の面接を正確に覚えていることは不可能です。

【■POINT■面接シートがないと、これだけのリスクを負う。】

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