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【4-3】信頼と敬愛に、真の叡智は託される

目次

◆第4章 第3節による心得

●原文引用

「私は今、まさにこの古のヨーガをあなたに説く。あなたは私を信愛していて、友であるから。実にこれは最高の秘説である。」(第4章 第3節)


●逐語訳(一文ずつ訳す)

  • 「私は今、まさにこの古のヨーガをあなたに説く」
     → 私は今、この太古の聖なる教え(ヨーガ)をあなたに語ろうとしている。
  • 「あなたは私を信愛していて、友であるから」
     → あなたは私を敬い深く信頼しており、また親しき友人でもあるからだ。
  • 「実にこれは最高の秘説である」
     → 実のところ、これは極めて神聖で深遠な秘教であり、誰にでも説くものではない。

●用語解説

  • 古のヨーガ:神(クリシュナ)がかつて太陽神に授けた、霊的な智慧の道。真我(アートマン)と梵(ブラフマン)との合一を目指す教え。
  • 信愛(bhakti):師(神)に対する敬愛・信頼・献身の心。
  • 秘説(rahasyam uttamam):「極めて深遠な秘義」。容易には理解されず、選ばれた者にのみ伝えられる真理。

●全体の現代語訳(まとめ)

だからこそ私は今、この永遠のヨーガの教えをあなたに説こう。
あなたは私を心から敬い、また真の友でもあるからだ。
実にこの教えは、最も深遠で尊い秘法である。


●解釈と現代的意義

この節は、師が弟子に真理を託す場面です。
クリシュナはアルジュナに「信頼と親愛」という絆を認め、その資格を認めて教えを授けるのです。

真理は、信頼に値する者にのみ伝えられるという考えは、古今東西に共通するものです。
同時に、知識とは単なる情報ではなく、人と人との関係性の中で活きるものであるという示唆も含まれています。


●ビジネスにおける解釈と適用

視点解釈・応用
組織における継承本当に大切なノウハウや理念は、信頼関係に基づく対話で継承される
人材育成知識や技術は、相手を見極め、信頼できる人に託すべき
パートナーシップ深い友情と信頼があるからこそ、本質的な知識の共有や協働が可能になる

●ビジネス用の心得タイトル

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