人材像の中に、ぜひ入れていただきたいのがこの、伝える力(発信力)です。
採用の際によく「コミュニケーション力が大事」「コミュニケーション力重視」という会社も多いのですが、そもそもコミュニケーション力とは何でしょうか?それを持っているとは具体的に何ができることなのか?というところまで認識している会社は残念ながら少ないのです。
このコミュニケーション力としての一つの要素が、本項にある「伝える力(発信力)」です。
このように細分化していくことにより、コミュニケーション力という漠然としたものを明確にすることができます。この中でも特に、「伝える力」を取り上げたのは、それがとても重要だからです。
そもそもコミュニケーションとは、「一方が他方に何かを伝える行為」です。つまり、この片方の伝える力が低いと、伝わる情報が減り、コミュニケーションがとりづらくなるのです。
そして、これはビジネスの世界では顕著に表れています。同じ内容を伝えるにしても、人によって言葉の選び方はさまざまです。職場にも、この伝える力が上手な人がいるかと思います。
その人たちは自分がどう話せば相手が聞き取りやすいか、理解しやすいか、行動しやすいかを知っています。
逆にこの能力がないと、社内でも出世できないでしょう。また下が育たないので、上に立ってよい人物ではないかもしれません。
伝える力(発信力)をどれくらい持っているかどうかを採用基準に入れて、選考で意識しましょう。選考でここを見るためには、当然ながら「説明してもらう」という行為を多く入れておく必要があります。
面接で自分の得意分野などを分かりやすく説明できるかどうかをチェックし、ホワイトボードなどを使ってプレゼンテーションをしてもらってもいいでしょう。
本書も伝える力を使って書いていますが、このように「伝える力」は文章からも読み取れますので、履歴書や職務経歴書などに書かれている文章からも見えるものがあるでしょう。
選考でもぜひ注目してください。きっと以前とは面接で見えるものが変わります。
【■POINT■伝える力を意識して見よう。まずは意識することが大事。】
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