□人材採用は、大規模な投資であるという点を理解してください。

人材採用は、大規模な投資である

ただし、誤解されたくないことがあります。ここで述べているのは、社員を単に「コストのかかる存在」として見なすべきだという主張ではありません。
むしろ、社員を雇う本来の目的である「会社の利益を向上させるために人材を採用する」というゴールを見失わないように注意を促しているのです。

企業はさまざまな理由で人材を採用する機会があります。
新卒採用、人材の退職、新しい部署の設立、業務繁忙期など、多くのシーンで採用の検討が行われます。

しかし、これらの採用が本来のゴールとは異なる場合もありますよね？人材を雇うことがどれだけの投資であり、誤った投資がいかに浪費や機会損失を引き起こす可能性があるかを、実感していただきたいのです。

人材採用は莫大なコストがかかるものです。
一つの企業が一人の社員を新卒採用から退職まで雇用し続けると、なんと二億円のコストがかかると言われています。エグゼクティブ級でなく、一般的な社員を雇うだけでも、この巨額のコストがかかります。

したがって、会社がどのような人材を雇用するかは、会社の未来に大きな影響を及ぼす重要な決断です。
もし、誤ってコストばかりかかるような人材を雇用してしまった場合、毎年無駄な新卒採用を続けた場合、人手不足から適切でない中途採用を行った場合、それは赤字を引き起こすことになります。

しかし、「採用の目的は、会社がさらに利益を出すことである」というゴールを忘れずに常に心に留めるだけで、採用プロセスは変化します。
経営陣や関係者全員がこの目的を共有し、採用活動に反映させることで、採用が変わり、それに伴い会社自体も変わります。