人に好かれる人が社内で活躍するかどうかは別と言いましたが、仕事において人を喜ばせることができる人は、ビジネスで活躍することは確かです。
そもそも「仕事をするということは、誰かを喜ばせること」です。お客さんは悩みを解決してくれたり、喜ばせてもらったから、その対価としてお金を払います。ビジネスの原則です。
これは社内でも同じで、会社を喜ばせたから給与がもらえます。
「与えられた仕事をすれば、給与をもらえる」という考えでは、仕事内容にしか目がいってない状況なので、たぶん、仕事はあまり楽しくないでしょう。
松下幸之助のエピソードでもお話をしましたが、どこを向いて仕事をするかというのが非常に大事です。
事務系など直接お客さんと接しない職種であっても、社内の同僚・上司・経営者を喜ばせる意識を持って仕事をすることで、仕事の質そのものが変わってきます。
喜ばせ力を上げるために、社内教育として、経営者や上司が、目の前の仕事だけではなく、その先の展望を見せることや、相手視点の教育は当然ながら必要ですが、もともと人を喜ばせる意識が強い人がごくまれにいます。
多くの場合、そういう人はある程度の役職についたりするのですが、その要素の一つが、「他人を喜ばせようという意識」です。
恋愛で付き合っているパートナーや、家族・親類・友人を喜ばせる人は結構多いものの、仕事上で「誰かを喜ばせよう」と思っている人は少ないのが現実です。
あなたは、仕事でサプライズをされた経験はありますか?もし、あるのであれば、サプライズを企画した人はその後、どうなりましたか?返報性の原理もありますが、こういうことを日常的にする人がいます。
仕事も百依頼して百一で返すように、いい意味で期待を裏切る人です。人を喜ばせようとする力が強い人です。
これを必須能力とはさすがに言いませんが、もし、持っている応募者と出会った場合は、プラス評価をするとよいでしょう。そして、社内にそういう意識を持つ人が多ければ、会社が赤字になることはないでしょう。
【■POINT■選考では、お客さんにサプライズした経験があるかを尋ねよう。】
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